モバイルバッテリー容量診断
「10,000mAhならiPhoneを3回充電できる」という計算は成立しません。 昇圧などのロスがあるため、実際に使えるのは表記容量の6〜7割程度だからです。さらに2026年4月24日から機内持ち込みのルールが変わり、個数と容量の制限に加えて 機内での充電・給電そのものが禁止されました。 このツールは、使うデバイスと日数から必要な容量を計算し、飛行機に持ち込めるかまで判定します。
充電したいデバイスを選ぶ
近い使い方から選んで、あとから調整できます
iPhone
iPad
Mac
Apple Watch
オーディオ
その他(手入力)
Android端末やゲーム機など、一覧にないデバイスの容量を直接入力できます。
Appleはバッテリー容量を公表していないため、各国の規制当局への届出資料などで判明した推定値を使用しています。
充電したいデバイスを選ぶと、必要なバッテリー容量を計算します。
用途別・必要な容量の目安
日帰りのお守りなら5,000mAh、 毎日の通勤で使うなら10,000mAh、 MacBookも充電するなら40,000mAhが目安になります。 容量が大きいほど重くなるため、「足りればいい」ではなく持ち歩ける重さかも含めて選ぶことをおすすめします。
| 使い方 | 推奨容量 | 必要な出力 | 機内持込み | 想定している場面 |
|---|---|---|---|---|
| iPhoneだけ・日帰り | 5,000mAh18.5Wh | 20W以上 | 持ち込み可 | iPhone1台を、外出先で念のため充電したい |
| iPhone・毎日の通勤 | 10,000mAh37Wh | 20W以上 | 持ち込み可 | iPhone1台を毎日持ち歩いて使う |
| iPhone+AirPods・1〜2泊 | 20,000mAh74Wh | 20W以上 | 持ち込み可 | 旅行や出張で、スマホとイヤホンを充電したい |
| iPad+iPhone・外で長時間 | 27,000mAh99.9Wh | 30W以上 | 持ち込み可 | カフェや外出先で1日中作業する |
| MacBook+iPhone・外で作業 | 40,000mAh148Wh | 60W以上 | 条件つき | 電源のない場所でノートPCを使う |
| キャンプ・電源なしで数日 | 40,000mAh148Wh | 20W以上 | 条件つき | コンセントが使えない環境で数日過ごす |
いずれもiPhone 17を基準に、昇圧などのロスを差し引いて計算した目安です。 ツール上でデバイスや日数を変えると、この表とは違う結果になります。 「条件つき」は100Whを超えるため、航空会社によっては申告や許可が必要になる容量です。
容量の早見表と、飛行機のルール
航空機の規制はmAhではなくWh(ワット時)で定められています。換算式は「mAh ÷ 1000 × 3.7V」で、 たとえば20,000mAhなら74Wh、27,000mAhなら約99.9Whです。 上限の160Whは、mAhに直すとおよそ43,000mAh相当になります。
容量別・Wh換算と機内持込みの可否
| 表記容量 | Wh換算 | 実際に使える量 | 重量の目安 | 機内持込み |
|---|---|---|---|---|
| 5,000mAh | 18.5Wh | 約3,250mAh | 約80〜130g | 持ち込み可 |
| 10,000mAh | 37Wh | 約6,500mAh | 約170〜250g | 持ち込み可 |
| 20,000mAh | 74Wh | 約13,000mAh | 約350〜450g | 持ち込み可 |
| 27,000mAh | 99.9Wh | 約17,550mAh | 約500〜650g | 持ち込み可 |
| 40,000mAh | 148Wh | 約26,000mAh | 約800〜1200g | 条件つき |
Whへの換算式は「mAh ÷ 1000 × 3.7V」です。 「実際に使える量」は、昇圧などのロスを差し引いた実効65%として計算しています。重量は製品によって幅があるため目安としてご覧ください。
機内持込みのルール(2026年4月24日〜)
- 1機内に持ち込めるモバイルバッテリーは1人あたり2個まで(160Wh以下に限る)
- 2機内でモバイルバッテリーへ充電すること(バッテリー本体を充電すること)は禁止
- 3機内でモバイルバッテリーから他の電子機器へ充電することも禁止
- 4預け入れ荷物にモバイルバッテリーを入れることは従来から禁止
国際民間航空機関(ICAO)が定める国際基準の緊急改訂を受けた変更です。100Whを超え160Wh以下のものは、航空会社によって申告や許可が必要になる場合があります。 また国際航空運送協会(IATA)の規定変更により、2027年1月以降は上限が100Whに制限される可能性があります。搭乗前に必ず利用する航空会社の最新情報をご確認ください。
容量帯ごとの向き・不向き
5,000mAh クラス
約80〜130g / 18.5Whポケットに入る軽さが魅力の容量帯です。iPhoneを1回弱まかなえる程度で、お守りとして持ち歩く用途に向きます。
向いている使い方
- ・日帰りの外出
- ・毎日持ち歩きたい人
- ・軽さを最優先したい場合
注意点
- ・iPhoneの大容量モデルだと、1回分に届かないことがあります
- ・iPadやMacの充電には力不足です
10,000mAh クラス
約170〜250g / 37Wh最も選択肢が多く、容量と重さのバランスが取れた定番の容量帯です。iPhoneを1〜2回充電できます。
向いている使い方
- ・通勤・通学
- ・1〜2泊の旅行
- ・迷ったときの基準
注意点
- ・スマホ以外も充電するなら、余裕は多くありません
- ・薄型をうたう製品は出力が控えめなことがあります
20,000mAh クラス
約350〜450g / 74WhiPhoneを3〜4回、iPadも1回以上充電できる容量帯です。重さが出てくるため、持ち歩き方を考える必要があります。
向いている使い方
- ・数日の旅行
- ・iPadやノートPCも充電したい場合
- ・複数人・複数台で使う場合
注意点
- ・毎日カバンに入れるには重く感じることがあります
- ・バッテリー自体の充電にも時間がかかります
27,000mAh クラス
約500〜650g / 99.9Wh機内に持ち込める上限に近い容量帯です。ノートPCの充電も現実的になりますが、重量は無視できません。
向いている使い方
- ・電源のない場所での連泊
- ・MacBookを充電したい場合
注意点
- ・Wh換算で100Whに近づくため、航空会社の条件を必ず確認してください
- ・500g以上になる製品が多く、常時持ち歩きには向きません
40,000mAh以上
約800〜1200g / 148Whポータブル電源に近い領域です。長期間電源が確保できない状況を想定した容量帯になります。
向いている使い方
- ・長期のキャンプ
- ・災害への備え
注意点
- ・Wh換算で160Whを超えると、機内に持ち込めなくなります
- ・1kg近い重量になるため、持ち運びの手段から考える必要があります
買う前に知っておきたい4つのこと
表記容量の65%前後しか使えない
モバイルバッテリーのセルは3.7Vで、USB出力の5Vへ昇圧して送り出します。この時点で理論上の上限が約74%になり、さらに回路や発熱によるロスが加わるため、実際に取り出せるのは表記容量の6〜7割程度です。「バッテリーの容量 ÷ スマホの容量」で出した回数より、1回以上少なくなることも珍しくありません。このツールでは65%として計算しています。
2026年4月24日から機内のルールが変わった
機内に持ち込めるのは1人あたり2個まで、かつ160Wh以下のものに限られます。さらに、機内でモバイルバッテリー本体を充電することも、モバイルバッテリーから他の機器へ充電することも禁止されました。つまり「飛行機の中でスマホを充電する」という使い方自体ができなくなっています。搭乗前に、デバイスとバッテリーの両方を満充電にしておく必要があります。
容量が大きいほど良いわけではない
容量に比例して重くなり、10,000mAhで約200g、20,000mAhで約400g、40,000mAh級では1kg近くになります。毎日カバンに入れるなら、この重さが直接の負担になります。また大容量ほどバッテリー本体を満充電にする時間も長くかかり、機内では充電できないことも踏まえると、使い方に対して過剰な容量は扱いにくさとして跳ね返ってきます。
容量だけでなく出力(W数)も確認する
MacBookを充電したいなら60W以上、iPadなら30W以上が目安です。容量が十分でも出力が足りないと、使いながらでは充電が進まず、かえって減っていくこともあります。またバッテリー側が高出力に対応していても、ケーブルが対応していなければその速度は出ません。容量・出力・ケーブルの3点が揃って初めて期待どおりに充電できます。
よくある質問
10,000mAhのバッテリーで、iPhoneは何回充電できますか?
単純な割り算では計算できません。モバイルバッテリーは3.7Vのセルから5Vへ昇圧して出力するため、理論上でも表記容量の約74%しか取り出せず、回路や発熱によるロスを加えると実際に使えるのは6〜7割程度になります。たとえば10,000mAhなら実質6,500mAh前後で、iPhone 17(約3,692mAh)なら1.7回程度が目安です。「容量÷スマホの容量」で出した回数より少なくなると考えてください。
モバイルバッテリーは飛行機に持ち込めますか?
2026年4月24日から新しいルールが適用されています。機内に持ち込めるのは1人あたり2個まで、かつ160Wh以下のものに限られます。さらに、機内でモバイルバッテリー本体を充電することも、モバイルバッテリーから他の機器へ充電することも禁止されました。預け入れ荷物に入れることは従来から禁止されているため、必ず手荷物として持ち込んでください。なお国際航空運送協会(IATA)の規定変更により、2027年1月以降は上限が100Whに制限される可能性があります。
mAhとWhはどう換算しますか?
航空機の規制はmAhではなくWh(ワット時)で定められているため、換算が必要です。計算式は「mAh ÷ 1000 × 電圧(V)= Wh」です。モバイルバッテリーのセルは通常3.7Vなので、10,000mAhなら37Wh、20,000mAhなら74Wh、27,000mAhなら約100Whになります。製品本体や外箱にWh表記があれば、そちらを優先して確認してください。
何mAhを選べば失敗しませんか?
使い方によります。日帰りのお守りなら5,000mAh、毎日の通勤や1〜2泊の旅行なら10,000mAhが定番です。iPadやMacBookも充電する、あるいは数日間コンセントが使えないという場合は20,000mAh以上が必要になります。容量が大きいほど重くなるため、「足りればいい」ではなく「持ち歩ける重さか」も含めて選ぶことをおすすめします。このツールでは、使うデバイスと日数から必要量を計算します。
MacBookはモバイルバッテリーで充電できますか?
できますが、容量だけでなく出力(W数)が足りている必要があります。MacBookの充電には60W以上が目安で、出力が小さいと使いながらでは充電が進まず、むしろ減っていくこともあります。またMacBook Airのバッテリーは13,000mAh以上あるため、20,000mAh級のモバイルバッテリーでも1回分をまかなうのがやっとという点も踏まえて選んでください。
容量が大きければ大きいほど良いのですか?
そうとは限りません。容量に比例して重くなり、10,000mAhで約200g、20,000mAhで約400g、40,000mAh級では1kg近くになります。毎日持ち歩くなら重さが直接の負担になりますし、機内に持ち込むなら160Whという上限もあります。さらに大容量ほどバッテリー本体を満充電にする時間も長くかかります。使い方に対して過剰な容量は、扱いにくさとして跳ね返ってきます。
バッテリーの出力が大きいのに充電が遅いのはなぜですか?
ケーブルが対応していない可能性があります。高い出力で充電するには、その出力に対応したケーブルが必要です。バッテリー側が60Wや100Wに対応していても、ケーブルが低出力用だとそこが上限になります。またデバイス側が受け取れる電力にも上限があるため、バッテリーの出力を上げても、それ以上速くはなりません。
主な参照元
- モバイルバッテリーの機内持込みの新たなルールについて(国土交通省)
- 制限のあるお手荷物(JAL)
- モバイルバッテリーの取り扱い変更について(ANA)
- iPhone 18 ProとiPhone 18 Pro Max - 仕様(Apple)
機内持ち込みのルールは2026年9月13日時点の情報です。航空法や各航空会社の規定は変更されることがあり、 路線や航空会社によって扱いが異なる場合もあります。搭乗前には必ず利用する航空会社の公式サイトで最新情報をご確認ください。 また、デバイスのバッテリー容量はAppleが公表していないため、各国の規制当局への届出資料などで判明した推定値を使用しています。