Macのストレージを圧迫する「システムデータ」を削除・整理して容量を劇的に減らす手順
Macを使っていて「ストレージの空き容量が足りない」と困ったことはありませんか?その大きな原因の一つが、いつの間にか肥大化している システムデータ です。
先日、自分のMacのストレージを何気なく確認したところ、システムデータがなんと 240GB も占有していました。システムデータは、普段ユーザーが触らない深い階層に保存されているものが多く、手作業で一つ一つ見つけて削除するのは現実的ではありません。
しかし、今回紹介する方法を試した結果、私の環境では240GBあったシステムデータを 11GB まで一気に減らすことに成功しました。実際に効果のあった具体的な手順をシェアしますので、ストレージ不足に悩んでいる方はぜひ参考にしてください。

システムデータの中身とは?なぜ勝手に増えるのか
Macのストレージ管理画面に表示される「システムデータ」は、主に以下のようなファイルで構成されています。
- macOSのシステムファイル(OSの動作に必要な基本ファイル)
- アプリケーションやシステムが一時的に生成する一時ファイル
- システムやアプリの動作を高速化するためのキャッシュファイル
- システムの動作記録であるログファイル
- ブラウザの拡張機能や各種プラグイン
- ディスクイメージ(.dmg)やアーカイブファイル
- 古いバックアップデータやiOSデバイス(iPhone/iPad)の同期データ
- フォントやシステムリソース、およびMacで定義されたファイル形式以外のデータ全般
システムデータはMacが正常に、そして高速に動作するために必要なデータも含んでいます。そのため、日々の使用に伴って 自動的に蓄積・増加していく性質 があります。これを長期間放置すると、ストレージを徐々に圧迫し、最終的にはMac全体のパフォーマンス低下を招く原因になります。
現在のシステムデータ容量を確認する方法
まずは、自分のMacのシステムデータがどれくらいストレージを占有しているかを確認しましょう。
- 「システム設定」 アプリを起動します。
- 左側のメニューから 「一般」 を選択します。
- 右側に表示されるメニューから 「ストレージ」 をクリックします。
ここでカラーバーとともにストレージの内訳が表示され、一番下までスクロールすると「システムデータ」が占めている具体的な容量が確認できます。
システムデータを安全に減らすためのアプローチ
肥大化したシステムデータを効率よく削減するために、一般的に推奨されるメンテナンス方法は以下の通りです。
- Macを再起動する:一時ファイルやメモリのキャッシュが整理されます。
- ゴミ箱を空にする:不要ファイルを完全に削除して容量を解放します。
- 不要なキャッシュファイルを削除する:アプリやブラウザが溜めた古いキャッシュを手動、またはツールで整理します。
- 古いiOSデバイスのバックアップを削除する:過去に同期したiPhoneなどの不要なデータを削除します。
- macOSをアップデートする:最新OSにすることでストレージの最適化処理が行われます。
- ストレージを最適化する:内蔵の最適化ツールを使い、ファイルをiCloudへ退避させるなどして容量を空けます。
- 重複ファイルや不要なデータを削除する:気付かずに重複しているファイルを特定して削除します。
- システムログファイルを削除する:蓄積された古いログファイルをクリーンアップします。
- セーフブート(セーフモード)で起動する:起動時に自動でシステムキャッシュの最適化とディレクトリの修復が行われます。
筆者が240GBから10GBまで激減させた2つの具体的な手順
数ある方法の中で、私の環境で劇的な効果を発揮したのは 「3. キャッシュファイルの削除」 を行った後に、 「9. セーフブートでの起動」 を掛け合わせる方法でした。
あまりに一気に減ったため、最初は「消えすぎて大丈夫か?」と心配になりましたが、すべてAppleの公式が提供・推奨している安全な仕様に基づいた手順です。以下に、劇的な効果を生んだセーフモードの起動手順を詳しく解説します。
Appleシリコン搭載Mac(M1、M2、M3、M4など)の手順
Mac Studioを含む、Appleシリコンを搭載したMacでの手順です。
- Macを完全にシステム終了します。 メニューから「システム終了」を選択し、画面が完全に消えて本体の動作が止まるまで待ちます。
- 電源ボタンを長押しします。 Macの電源ボタンを押し続けます(約15秒間)。画面に「起動オプションを読み込み中」と表示されたら、次のディスク選択画面が出るのを待ってから指を離します。
- 起動ディスクを確認します。 画面に「Macintosh HD」などの起動ディスクアイコンと、「Option」のギアアイコンが表示されます。
- セーフモードで起動を続行します。 起動ディスク(Macintosh HDなど)を Shiftキーを押しながらクリック して選択します。Shiftキーを押している間、ディスクの下にあるボタンが 「セーフモードで続ける」 に変わるので、そのままクリックします。Macが自動的に再起動します。
- ログインして確認します。 ログイン画面が表示されます(通常より起動に時間がかかります)。画面の 右上隅に赤文字で「セーフブート」 と表示されていれば成功です。パスワードを入力してログインします。
- セーフモードを終了します。 セーフモードでの起動が確認できたら、特別な操作は不要です。Macを通常通り もう一度再起動 すれば、自動的に通常の起動モードに戻ります。
【補足】セーフモードが本当に成功しているか確かめる方法
「メニュー」>「このMacについて」>「詳細情報」を開き、一般の「情報」ページ最下部にある「システムレポート」をクリックします。左タブの「ソフトウェア」を選択し、右側に表示されるシステムソフトウェアの概要内にある 「起動モード: セーフ(またはSafe)」 となっていれば、確実にセーフモードで起動できています。
Intel製Macの手順
古いiMac、Mac mini、Mac Pro、MacBookシリーズなどのIntelプロセッサ搭載Macでの手順です。
- Macをシステム終了します。 メニューから「システム終了」を選択し、完全に電源が切れるのを待ちます。
- Macを起動し、すぐにShiftキーを長押しします。 電源ボタンを押して起動したら、直後からキーボードの Shiftキーを押し続けます。Appleロゴやプログレスバー(進行状況バー)が表示されても、Shiftキーは離さないでください。
- ログイン画面が表示されたらキーを離します。 ロック画面(ログイン画面)が表示されたらShiftキーから指を離します。
- 確認してログインします。 画面右上隅に赤文字で 「セーフブート」(またはSafe Boot)と表示されていることを確認し、ログインします。
- セーフモードを終了します。 確認後、通常通りMacを 再起動 させるだけで通常のモードに戻ります。
セーフブートを行うとなぜシステムデータが減るのか?
セーフモードで起動すると、Macは内部で自動的に以下の処理を実行します。
- 起動ディスクのディレクトリ構造をチェックし、問題があれば修復を試みる
- システムレベルのキャッシュファイル(フォントキャッシュやカーネルキャッシュなど)を自動的に削除・クリーンアップする
- 必要最小限の拡張機能のみで起動する
この自動クリーンアップ処理によって、ユーザーの手を煩わせることなく、肥大化していたシステムデータが一気に最適化されます。
それでもストレージ不足が解決しない場合の代替案
システムデータをどれだけ整理しても根本的に空き容量が足りない場合、あるいは最初から256GBなどの容量が少ないモデルのMacを使っている場合は、内蔵ストレージの整理だけでやりくりするのには限界があります。
その場合は、無理にデータを消し去るのではなく、 外部ストレージやクラウドを併用するアプローチ が最も低コストかつ安全な解決策になります。
ポータブルSSDの活用
写真や動画の編集、大容量アプリのデータなど、読み書きのスピードを落としたくないファイルを移動させるならポータブルSSDが最適です。非常にコンパクトで、USB-C対応モデルを選べばMacBookシリーズともスムーズに連携できます。
この商品『ポータブルSSD』を以下通販で
外付けHDDの活用
動画や過去のプロジェクトファイルなど、普段は頻繁に開かないデータの保存や、Time Machineによる自動バックアップ用としてコストパフォーマンスを重視するなら、大容量の外付けHDDが役立ちます。
この商品『外付けHDD』を以下通販で
クラウドストレージの活用
iCloudやGoogle Drive、Dropboxといったクラウドストレージにファイルを預け、「必要なときだけローカルにダウンロードする」設定(オンデマンド同期)にしておけば、Mac本体の物理的なストレージを一切圧迫せずに大量のデータを管理・共有できます。
快適な動作を維持するための定期メンテナンス
Macのパフォーマンスを常に高い状態で維持するためには、システムデータが溜まりすぎる前に定期的なメンテナンスを習慣化することが大切です。
- 月に1回程度、ゴミ箱を確実に空にする
- 不要になった大きなファイルやアプリのキャッシュをクリーンアップする
- 定期的にMacを再起動、または調子が悪いと感じたらセーフブートを試す
- macOSを定期的に最新の状態にアップデートする
- 重要なデータは外部ストレージやTime Machine、クラウドに逃がす癖をつける
ストレージに余裕を持たせておくことは、Macの処理速度を低下させないためにも非常に重要です。「システムデータ」の項目が増えてきたと感じたら、ぜひ今回紹介したキャッシュ削除とセーフブートの組み合わせを試してみてください。