XcodeとApp Store Connectでアプリ名を分ける設定手順!ストアでの検索流入を増やすタイトル最適化
先日、ついに自作アプリをApp Storeに公開しました。
無事に審査を通過して一安心したのも束の間、ストアに並ぶ他の競合アプリたちを観察していると、ある重要な事実に気がついたのです。
多くの伸びているアプリは、単にアプリ名だけを載せているのではありません。『アプリ名 + 〇〇〇〇〇〇〇〇』のように、名前の後ろに機能や特徴を表すキーワードを詰め込んだタイトルの付け方をしていました。
これは「ASO(アプリストア最適化)」と呼ばれる、ストア内での検索順位を上げてダウンロード数を増やすために欠かせない施策の1つです。
「自分のアプリも検索で見つけてもらいやすくするために、ストア上の名前を長くしたい。でも、そんなに長い名前のままだと、ユーザーがiPhoneにインストールしたときのホーム画面のアイコン下が文字化けしたり、省略されて不格好になってしまうのでは?」
そう考えて調べてみたところ、実は「App Storeで表示される名前」と「端末にインストールされたときに表示される名前」は、完全に別々で設定できることが分かりました。
この記事では、自作iOSアプリの開発者が必ず実践すべき、2つのアプリ名を切り分けて設定する具体的な手順を共有します。
なぜストア用とデバイス用のアプリ名を分ける必要があるのか?
App Storeでよく見かける『メモアプリ - シンプルで使いやすいデザイン』といったタイトルの付け方は、ユーザーにアプリの魅力を伝えるだけでなく、検索アルゴリズムに対して「このアプリはシンプルで使いやすいメモアプリですよ」とアピールするための強力なテクニックです。

しかし、この長いタイトルがそのままiPhoneのホーム画面に表示されてしまうと、文字数の制限(全角で6〜7文字程度)を超えてしまい、語尾が「...」と省略されてしまいます。これではホーム画面の見た目が非常に悪くなってしまいます。
スマートなアプリは、ホーム画面(デバイス上)では『メモアプリ』のように、本来の短い名前だけでスッキリと表示されるように制御されています。

この「ストアでは長く、手元の画面では短く」という挙動は、Appleが提供している2つの異なる管理画面や設定項目を正しく使い分けることで実現できます。
ストア表示用の長いアプリ名(30文字制限)を設定する
まずは、App Storeの検索結果や詳細ページで表示される、キーワードを含んだ長いアプリ名を設定します。
App Store Connectでの設定手順
ストア上の名前は、アプリの提出や管理を行うブラウザ上のツール「App Store Connect」で直接編集します。
- App Store Connectにログインし、該当するアプリの管理画面を開きます。
- アプリ情報の編集ページにある「名前」の入力欄に、用意したタイトルを入力します。
ここに、**『(本来のアプリ名)+(検索されたいキーワードやアイキャッチ文言)』**の形式で入力してください。
入力例: 『メモアプリ シンプルで使いやすいデザイン』
ここの入力欄には最大30文字までの制限があります。ユーザーの目を引き、かつ検索されやすい主要なキーワードを厳選して詰め込むのがコツです。
端末のホーム画面で表示される短いアプリ名を設定する
次に、ユーザーがアプリをダウンロードした際、iPhoneのホーム画面のアイコン下に表示される短い名前を設定します。
XcodeのDisplay Nameでの設定手順
こちらはWeb上の管理画面ではなく、アプリのソースコードを編集する「Xcode」のプロジェクト内で指定します。
- Xcodeで対象のアプリプロジェクトを開きます。
- プロジェクトの「Target」設定から「General」タブを選択します。
- 「Identity」セクション内にある Display Name の項目を見つけます。
- この入力欄に、ホーム画面に表示させたいスッキリとした「短いアプリ名」を入力します。
入力例: 『メモアプリ』
この「Display Name(表示名)」を明示的に指定しておくことで、ストアにどれだけ長いタイトルを登録していても、インストール後の端末内ではこの短い名前が優先して適用されます。
設定を反映させるための最終ステップ
これらの設定を行った後、アプリのバイナリ(ビルドデータ)をApp Store Connectにアップロードし、アプリの新規申請、またはアップデート審査を行って無事に承認されることで、初めて両方の設定がストアとユーザーの端末に正しく反映されます。
一度仕組みを理解してしまえば非常に単純な設定ですが、個人開発の初期段階では見落としがちなポイントでもあります。
アプリ名に含めると審査でリジェクトされるNG単語
タイトルにキーワードを盛り込めるからといって、何でも書いていいわけではありません。Appleの審査ガイドラインには厳格なルールが存在します。
特に、『無料』や『価格』といったお得感を過度にアピールする単語をタイトルやサブタイトルに含めると、審査の段階で確実にリジェクト(棄却)されます。
- NGな設定例:『メモアプリ - 無料で使いやすい』
ユーザーに誤解を与えるような表現や、不適切な単語は落とされる対象になります。あくまでアプリの「機能」や「提供する価値」に根ざした健全なキーワードを選定してください。
アプリ開発者が知っておくべきASO対策の基本
今回紹介したタイトル設定は、ASO(アプリストア最適化)の入り口に過ぎません。検索経由での自然流入を最大化し、ダウンロード率を高めるためには、以下のポイントを総合的に整えていく必要があります。
- キーワードの徹底的な選定 ターゲットとなるユーザーが、普段どのような単語やフレーズで検索しているかをリサーチします。アプリの特徴に深く関連し、かつ競合が多すぎない適切なバランスのキーワードを見つけ出すことが最初のステップです。
- タイトルの最適化 今回解説した通り、最も重要度の高い主要キーワードを30文字のタイトル内に自然な形で組み込みます。
- 説明文(Description)の推敲 アプリの詳細ページに掲載される説明文は、単にキーワードを羅列するだけでなく、ユーザーにとってのメリットや具体的な特長がひと目で伝わるような、魅力的な文章として構成します。
- スクリーンショットとビジュアルの作り込み 検索結果で並んだときにユーザーが最初に目にするのは画像です。アプリの実際の操作画面を使い、使い勝手の良さや主要な機能が直感的に伝わる洗練されたスクリーンショットを準備します。
- レビューと高評価の獲得 ストア内での評価は検索順位に直結します。アプリを快適に使えている適切なタイミングで、ユーザーにレビューや評価を促すポップアップを表示する機能を実装することも有効な対策です。
本質的なまとめ
「App Storeで目立つための長い名前」と「ホーム画面で邪魔にならないための短い名前」を使い分けることは、iOSアプリをリリースする上で基本でありながら、非常に効果的なASO対策となります。
せっかく時間をかけて作った自作アプリだからこそ、適切な設定を行って、一人でも多くのユーザーの元へ届けられるようにストアページを最適化していきましょう。